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2005/02/21

星屑たち それからのアトランタ組物語 書評

やっとわかりました、何故自分がアトランタ組が好きなのか。

サッカーでは、オリンピックの年代毎に、前園、城などの1996年アトランタオリンピック日本代表の世代であれば、アトランタ組(世代)、中村、稲本、高原などの2000年シドニー組(世代)などと呼びます。


何故、アトランタ組を取り上げたのか、1973年生まれを最年長とするこの世代は、丁度Jリーグ開幕と共にJリーグ入りし、その後のサッカーバブル、フランスW杯、シドニーオリンピック、日韓W杯、そして現代まで生き抜いてきた、まさに日本サッカーの最近10年の光と影を体験してきた世代だからです。

28年間負け続けた歴史を「それまで」、世界への扉を開いたアトランタ組以降を「それから」という表現を用いています。

筆者は、28年ぶりに世界への扉を開いたアトランタ組に焦点を当てて、Jリーグ開幕以降、ここ10年の日本サッカーについて、アトランタ組へのインタビューを通じて書いています。
あのアトランタオリンピックは、選手それぞれについて何だったのか。今、日本代表に名を連ねている選手もいれば、クラブを転々と渡り歩き現役を続けている選手もいる。中にはもうサッカー選手を諦めたものもいる。
あの強烈な煌きを放った彼らは、それ以降時代の中心になることは無かった。
それは、何故なのか?何が、彼らの道を分けたのか?

当時メンバーだった、西野監督、山本昌邦コーチ、加藤久強化委員長、そして前園、城、田中、服部、秋葉、広長、松原、遠藤、白井などへのインタビューを中心に、アトランタ出場を決めたサウジアラビア戦から、アトランタオリンピック、フランスW杯、日韓W杯、その後という時間軸に沿って話が進んでいきます。

青かった、多分、世界を相手にしたサッカーというものに誰もものさしを持っていなかった。
焦がれた、多分、今まで知らなかったサッカーというものに、僕ら、マスコミ、日本国民、そしてサッカー協会までもが、青く熱く熱に浮かされ、恋焦がれたのだと思う。

筆者は、「彼らの時代」=「僕らの時代」という表現を使っています、やっと自分の中でも、何故いまだに前園、城などアトランタ組が気になるのか、この言葉が全てを言い表していると思います。
私もサッカーに熱くなり、今の代表には熱くなれない何故か、サッカー熱に焦がされたその時代、まさに「彼らの時代」=「僕の時代」だったのだと思いました。

最後に前園のインタビューが載っています。そのインタビューを読み、アトランタオリンピックから約9年、僕らの時代は終わったのだと感じました。
でも、日本サッカー、いやサッカーは続いていきます。

ドーハ、アトランタ、ジョホールバルに胸を熱く、時には涙し、シドニー、日韓W杯をどこか覚めた目で見ていた「僕らの世代」は、ぜひ読まなければならない1冊だと思います。

星屑たち―それからのアトランタ組物語
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